トップイーストリーグDiv.1(2015シーズン) 最終節
トップイーストリーグDiv.1(2015シーズン)最終節
AWAY
11月29日(日)13:00
東京都/横河武蔵野グラウンド
33
前半 | ||
後半 |
13
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【観戦記】Div.1最終節横河電機アトラスターズ戦
「最終節 横河電機アトラスターズ戦観戦記:11月29日」
長いようで終わってみればあっという間だった気がする。ついに今シーズンのトップイーストリーグ・ディビジョン1も最終節を迎えることとなった。
前節ではセコムラガッツに快勝。秋田NBは崖っぷちに立った選手の強い結束力のもと、全く別のチームになった。しかし、先週はホームだったが、今回の最終節はアウェイ真っただ中、三鷹の横河電機グラウンドでの戦いであり、選手のメンタル面での強さが必須となる。
この試合は予算的な関係で応援バスは出せなかったため、グラウンドは横河電機ファン一色になるかと思われた。しかし、秋田からわざわざ自家用車などで駆けつけてくれたファンや、東京在住の秋田県、東北出身者などが結集。何と、ざっと見ても50人を超える方々が秋田NBを力強く応援してくれた。
この試合、勝利すれば勝ち点5でリーグ残留確定、この日対戦する日本IBMとセコムがどのような結果になっても秋田NBの8位以上が確定する。まさに、チームの存亡がかかった試合。秋田NBの選手達は決死の覚悟で試合に臨んだ。
勝利の女神はまずは秋田NBに微笑む。開始5分、自陣からのハイパントをSOノックスがキャッチ、そのままゴール前まで持ち込み、最後はWTB南波につないでトライ、5-0と幸先良いスタートとなった。
しかし、この後は一進一退の展開。15分過ぎからは、お互いに決定的なチャンスがない中、徐々にラインアウト、スクラムが劣勢となり、苦しい展開が続く。そして、17分、31分と連続でペナルティゴールを決められ5-6と1点ビハインドで前半を終えた。
後半、走力で相手を上回る秋田NBは怒濤の攻撃を開始する。まず、後半5分に相手のパスミスをついてWTB南波がゴール前でボールをゲット。そのままインゴールに飛び込んで12-6と再度リードした。
続いて、13分には、ゴール前まで攻め込みラックを連取。ラックサイドの連続攻撃から最後はLO照井がゴールラインを力尽くで越えトライ。SH澤木のゴールも決まり19-6とリードを広げた。
ここまで来ると、秋田NBとしては勝ち点5を獲得するために、なんとかもう1トライほしいところ。こうした中、24分に、敵陣22mスクラムの連続攻撃から、切り札ノックスが抜け出し、最後は敵の低いタックルを受け体勢を崩しながらもはいずるように持ちこたえ前進、インゴールに飛び込んだ。彼の献身的なプレーはここでもチームを救った。
残り15分でスコアーは26-6。ほぼセーフティリードだが、秋田NBは守りに回らなかった。この日はベテランのFB渡部が大活躍、たびたびラインブレイクしチャンスを作る。34分には渡部のラインブレイクから敵陣深くに入り込み、最後はラックサイドの連続攻撃からCTBのトゥクフカがインゴールに飛び込み33-6と大きくリードした。
この後、横河電機もホームグラウンドで意地を見せ、44分にSOの田沼がトライを決め33-13と一矢を報いた。
ここでノーサイド。無条件でのリーグ残留を決めると同時に、シーズン最終戦で最高のパフォーマンスを見せた秋田NBの選手、スタッフはグラウンドで抱き合って歓喜した。たかが、トップイーストリーグでの1勝かもしれないが、チームにとっては本当に価値ある一勝だった。
チームの進んだ方向が間違っていなかったことを証明すると同時に、トップイーストリーグ参入10年ではじめて横河電機に勝利するという歴史を作った。特に、来シーズンに向けて選手にとっても、やればできるという自信につながったことが大きい。
選手・スタッフには、この最終戦の勝利を励みに、そして決して油断せずさらに精進して来期に向かってほしい。
今シーズン応援いただいたたくさんの方々本当にありがとうございました。クラブ関係者一同、これまで以上にチーム強化や地域貢献活動に努めてまいりますので、これからもご支援くださるよう、よろしくお願いいたします。